野口トルストイ親子のブログ

野口トルストイ親子によるブログ。母小梅、その次女サナこ。

〜遠い遠い並木道をぬけて 第12話〜 サナこの物語

「そうだったのですね。胸がくるしい、塊が、ひっかかったようで、
神さま、サナこちゃんを守ってくれてありがとう。私が感謝します。サナこちゃんがこんなに愛される理由がわかる気しました。だれよりも、深く家族を思っていた。わかります。」

(30代 専業主婦)

 

サナこの物語 第12話

 


サナこです。

今では、後輩や先輩達ともいい関係を築き

学園祭で、

「ニュー女史2018自立とは?」なんて話すんです。

大学のときも、専門や部門をこえて

「繋がるつや女子☆つん」の、サークルもしていた。

立ち上げから、規模も大きくなり、とうとうハワイ大学のつん☆女子ともコラボしました!

 


あのときは、ほこらしかったなあ

だって、わたしのとりえは、頭の良さだから。

心でつらいことがあれば、その分勉学にもえられたわけ。

ぷらぷらしてたら、母から催涙ガスをお見舞いされるだろうことは、想像にかたくない。

姉は武装勢力のようにいつも背中の毛をたててる感じ、すごい緊迫した館だった。

 


貧乏や

愛はない

見栄はある

 


つらいだな

つらかもんねんね

これが、勉強しないで、ほかにある?

あるなら、いって。

もうだめや

 

 

 

盛岡の

おばあちゃん

怖い、苦手。

泊まりにいくと、スケジュールきめられて、テニス合宿より、バレエ直前より、つらかった。

 


帰ったとき

「サナちゃん、顔が梅干しみたいにしわしわだよ、すいとられたんだねえ」と、いわれた。

 


いやだいやだ

いやだわい

コントロールタイプ

権力欲

それは、どこからくるんだろう

頭の悪いおばあちゃんだ

コピペはすごい

だけど、考えて導きだす教訓がネガティブなもの、99.999%の人に。

嬉しいさも、いっときしか続かないんだろうな。

あのときは幸せだった、というの、一度きいてみたい。

いまだない。

自慢だった、とか、話し大きくは、つねだ。

認められていない

コンプレックスのひと。

 


おじいりん

一つ結びにしてたポニーテールをよく掴まれた

しつこいんど

同じ話繰り返し

嫌だった

 

その後ほどなくしておじいりんは亡くなった

私が嫌がっていたあのとき、死期悟っていたのか

 

祖父母からの学びは、わたしを強くしてくれた、ギフトとうけとめ、循環し愛にかえていこう。

負の連鎖はかえてこそ

じゃないといみないからね

 


すーたらぽん

 

 

 

階段で転ぶ

支えた

細い肩

むくんだ足、おじいちゃん。

 

 

 

母がカバン持って家出したことがある。

泣いている

泣いてとめた

夜両親喧嘩してた。

母にきいても、覚えていないらしい。

パニック障害がチラチラしてたころらしく

覚えていないんだと。

 


怒鳴り声

寝たふり

気づかないふり

親のけんかほど、いやなものはない。

自分はそうしないようにしたい。

世界中のこを、代表し

世界中の親に

けんかは、いやだから

話し合って。コミュニケーションしてくれ、と

国連でいおうとおもう。

 


エマワトソンとならぶ、

サナこワトソン

 


ちびっこだってこころあるぞ

ちびっこだって意思あるぞ、 

いえないだけ、

尊重しようよ

こころを、

こどものこころを

 


わたしは、自分のこころをまもり、傷つかないように

嘘をつく

大丈夫なように

ひとり、歯をくいしばる

ごまかす

しらないふり

不安

感じない

泣かない

15歳のとき、夏カナダにいった

一人で夏ホームステイ

あんまり。いきたいわけではない、

 


でも

母が「○○さんのおこさん、留学いったら、性格かわり、前にでるようになったんだって」

と、あなたもしゃきっと発言しようオーラでてたので、意地だした。

 


意地ホームステイに

意地英会話

なんだかなあ

あんなもんかも

 


モチベーション3.0のワクワクがないとなあ

おそれもまじる2.0

けど、よくやった

 


サナこ

よくやった

頑張ってたよ

 


ほんと、よく、頑張ってる

もう、いいんだよ

 


よく、頑張ってるのは、よくしってる

人一倍三倍

やってるよ

えらいよ

 


できないよ

ふつうそんなこと

どこから、そのちからでるのかな、

きらり

 


ひかり

 


きらきら

 


白雪さん

 


そうだね、そんな年頃だ

否定

家族みんなお互い嫌い

ぐじゃぐじゃやん

それでも

わっふぉーい

 


自分は嫌いになってはいけない

 


バラバラになる

しろと自分はいい子

ネロの気持ちだ

もう、つかれたよ

そんなことはいえない

 

 

 

昼まで寝ると怒られる

みとめられたかったなあ

寝てないフリ

あなたは、いるだけで

存在だけで

いきてるだけで、心の愛

命がけで、うんだんだよ、と。

 


どうやら、そうらしいし。

 


姉の出産で子宮がさけて?

わたしのときは、ずっと安静

いつも、病院ベットで、枕をぬらさないは、なかったらしい。

 


むりだから、中絶したほうがいいのではないかと、おばあちゃん、父が、話し合っていたときいた。

 


母はすでに母だ。

2歳になろうというこどもがいたけど、長期入院した。

この子が最後とおもうと、あまやかしてしまう

うまれてきてくれただけで、うれしくて

うまれたときから、可愛い

あのかおわすれられない

2900グラムくらいあり、

可愛いかったと。

満月のころ、

母29歳

いまの私くらいだ。

 

 

 

ずっと点滴し

子宮をしばる手術をし、

ますいで心配し、

うまれ月に

抜糸するのは、とてもこわかったらしい。

お産もはやくするため

会陰をはさみで、きったけど。

なにもかんじなかったらしい

すごいな

 


感謝

 


やはり

おばあちゃんはきらいだけど

 


うんでくれた

 


そして、母が、自分をうんでくれた

母が、おばあちゃんを、嫌っていても

忘れたように遊んでるのをみても

お産て、そういうことなのかな

 


わたしは、まだ体験しないけど

 


そうおもうと、ありがとうしかない

女はつよいなあ

 


朝の3時38分

うまれた

 


みんな、よろこんだ。

近所の人も、うまれたうまれた

サナこちゃん

家族が四人になった。

 

 

 

 

 

 

わたしには、

親は気を使ったのか、なれたのか

二人目なので

わりと、楽なのかもしれない。

自分は敏感かも。

 


いつも、どこかさみしい顔をしていた。

そんな気がする。

可愛い可愛いと、毎日母はいってくれた。

ちちは、めったにいわないけど。

 


「サナちゃん、かわいー」

母は、めっちゃ可愛がっていた。

小さなころ

笑い声があった。

 


なにかすると、笑われていやだけど、

褒められたことも多い。

よそのいじめっこを

母が死ぬ気で怒っていた!

 


校門でたって、そのこにいってた。

 


「○ちゃん

サナちゃんをいじめないでね、

いい?わかった?

○ちゃん

いじめないでね」

先生がでてくるほど。

 


ここでは、おやめください。

 


母は鬼よりこわかったようだ。

男子の家にもいき、

それは、いじめてるのではないが

徒党を組んで、文句いう母の、親玉らしく、そこにのりこみ

 

 

 

「△さん、こんにちは、

いじめっこの親が大きな顔するんじゃないよ、

もう、一回いいます。

いじめっこの親が大きな顔をするんじゃない」

 

 

 

やるときは、やる

けつまくる親だった。

 


家族でよくでかけた。

エジプト

ミイラ

ピラミッド

怖かった。

 

 

 

バブルがはじけ、

よくわからないまま、父無職

 


誰にも言えず

不安

どうなるんだろう。

大丈夫と、だれか、いってほしい

大丈夫だよと。

いつしか自分も

嘘をつくように、なった。

すごく、辛い

すごく、辛いことだった

 


どうか、このことが、悪い夢でありますように。

心配、不安

いいこでいるから

 

 

 

学校、高校、中学

お弁当自分だけない。

学パン常連。

なんで?

なんでかな

かなしいな

かなしいよ

かなしいよ

 


そんなにいやなの?

母はこときれたように、なにもしなくなっていた。

ギスギスかさかさ

枯葉の音がする心臓

 


ふらふら、いきてるだけ

外のつらさは、感じなかった

いやな生徒も、いやな授業も

体育も

それより、こころのうそ

現実をやっていくこと

そんなつらさ

それが嫌だった

とにかくたえよう

 


こんなことは、もういやだもの

 


姉に上納金は、あいかわらずとられた

 


かくれて泣いた

かくれて、おびえた

 


高校卒業式

母こない、鬱

母ははたらき、ほかの親はマダムばかり

 


お嬢様学校はやくおわってほしかった。

 


自分だけ父親

父親変だし無職

友達と会わせたくない

 


仰げば尊し我がしのおん

 


もうここには、きたくない

 

 

 

 

 

 

28歳の地図

 


第12話 おわり

 


つづく

 

 

 

夏が過ぎ 風あざみ

誰のあこがれに さまよう

青空に残された 私の心は夏模様

 


夢が覚め 夜の中

永い冬が 窓を閉じて

呼びかけたままで

夢はつまり 想い出のあとさき

 


夏まつり 宵かがり

胸のたかなりに あわせて

八月は夢花火 私の心は夏模様

 


目が覚めて 夢のあと

長い影が 夜にのびて

星屑の空へ

夢はつまり 想い出のあとさき

 


夏が過ぎ 風あざみ

誰のあこがれに さまよう

八月は夢花火 私の心は夏模様