野口トルストイ親子のブログ

野口トルストイ親子によるブログ。母小梅、その次女サナこ。

〜最後に泣いたのはいつですか第2話〜 小梅の物語

「ある意味これは、21世紀の悟りでしょう」
by チベット阿闍桃

 

小梅の物語 第2話

 

かの有名なモネの印象日の出。

真っ赤な太陽がぽつんと

夕暮れの海の上にうかんでる

小舟がゆーらりゆーらり

 

この作品が発表された当初は

みんなにバカにされたらしい

 

なんじゃこりゃ

ぼんやりしててわからんわ

もっとはっきりした絵、もってこい!

 

 

時代が変われば評価はかわる

 

 

わたしは、まわりにどう思われてもいいんです、ぶっちゃけ。

現代のモネと呼んでください。

 

空気読めない

 

よく言われます、ええ

 

実は気付いてますよ

でも、読めなくてええんや。バンザイ。

 

DJになったり、カウンセラーとしてテレビに出たり。かの有名なポーからも連絡がくるほどぶっ飛んだことをあちこちでいってました。

ピンクのミニスカと網タイツにはまって娘にビビられたりもしました。

 

 

自分の気持ちに向き合ってから、わたしはかわった

 

誰かに引かれようと

何言われようと

 

我が道を貫きます。ゴーイングマイウェイ。

それこそが、小梅。

 

きっかけをはなしましょうか。

悔しくて悔しくて、ぶるぶる怒りで震えて、

見透かされてるようで怖くて、怒りでなんとか自分をたもった。

 

40歳で日本語教師になり、そのあとコーチング、NLPも勉強をはじめた。

 

人前で話すことには自負があったわたし。得意だったんです。

自分が発表する番になり、得意げに語りペラペラペラ

 

調子がてできて、言葉もスラスラスラ

 

そこで聞かれたんです。

 

 

あなた、なんのために生きてますか?

 

 

は?

へ?

 

意味わからん

なに

なんでそんなこと聞くの

やめてけろ

もっとあるでしょ質問

そんなこと聞く?

 

答えられない自分

中身のなさをまざまざと見せつけられた

 

悔しい

悲しい

 

今までの自分を否定されたような

大事に大事にしてたものが

ただのおかざりだったことに気付いた

ほんとは自分が欲しいものじゃないのに

周りのみんながほしいっていうから

必死になって大事にしてた

 

ほんとはずっと嫌だった

心が通じない人と暮らすのが、こんなにも嫌だった

薬飲んでたときもあった

体調崩して病気が続いたときもあったっけ。

守ってくれた父ももういない

涙も枯れ果てたわ 

ははは

 

 

そこからです。

いままで自分がみてなかったもの

でもとってもすてきなもの

海でひろう貝がらみたいに、ひとつひとつ大事にあつめた

 

そしたら、いつのまにか、自分がすきになった

よくがんばったなって。

 

 

 

 

 

 

「ごん、お前だったのか。いつもくりをくれたのは。」

 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。

 兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。